column不動産コラム

2021年3月18日

首都圏の分譲マンション賃料、3ヵ月連続で上昇

首都圏の分譲マンション賃料、3ヵ月連続で上昇
 (株)東京カンテイは17日、2021年2月の三大都市圏・分譲マンション賃料月別推移を公表した。分譲マンションが賃貸された場合の募集賃料を、1平方メートル当たりに換算して算出している。

 首都圏の平均賃料は3,217円(前月比0.6%上昇)と、3ヵ月連続で上昇した。賃料水準の高い東京都での事例シェア拡大による影響。

 都県別では、東京都は3,722円(同変化なし)と概ね横ばいで、埼玉県も1,708円(同変化なし)となった。千葉県では千葉市をはじめとする主だった行政区がけん引する形で1,692円(同1.8%上昇)と、6ヵ月ぶりに反転上昇した。一方、神奈川県は築浅事例の減少が影響して2,328円(同1.4%下落)と再び下落したものの、20年8月以降は2,300円台を維持している。

 近畿圏は1,942円(同1.2%上昇)と、主要エリアが揃ってプラスになったことで、4ヵ月ぶりに上昇したが、20年8月に記録した直近の最高値を依然として下回っている。大阪府は2,153円(1.0%上昇)と再び上昇し、安定推移している。兵庫県は1,672円(同0.7%上昇)と引き続き上昇したが、前年同月の水準を下回る状況から脱しきれていない。

 中部圏は1,786円(同0.3%上昇)、愛知県は1,834円(同0.5%上昇)だった。