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2020年9月11日

首都圏既存マンション、成約件数6ヵ月ぶり増

首都圏既存マンション、成約件数6ヵ月ぶり増
 (公財)東日本不動産流通機構は10日、2020年8月度の首都圏不動産流通市場動向を発表した。

 同月の首都圏中古(既存)マンションの成約件数は3,053件(前年同月比18.2%増)。6ヵ月ぶりに増加に転じ、8月としては1990年の同機構発足以降で最多となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月以降マイナスが続いていたため、その反動増の可能性が高い。都県別では、東京都1,576件(同14.5%増)、埼玉県353件(同23.4%増)、千葉県352件(同14.3%増)、神奈川県772件(同25.7%増)と、全エリアで増加した。

 1平方メートル当たりの成約単価は54万8,500円(同1.8%上昇)、平均成約価格も3,644万円(同5.3%上昇)と、いずれも上昇した。成約単価は4ヵ月連続、成約価格は3ヵ月連続の上昇。新規登録件数は1万4,069戸(同13.3%減)で、12ヵ月連続で前年同月を下回った。在庫件数は4万2,731戸(同11.3%減)となり、9ヵ月連続の減少。

 既存戸建ての成約件数は、1,175件(同21.8%増)と、2ヵ月連続で増加し、既存マンション同様に8月としては過去最高となった。平均成約価格は3,216万円(同6.1%上昇)で、6ヵ月ぶりに前年同月を上回った。